ChatPadリリースの経緯について

最近、「ChatPad」と似た海外のチャットサービス「Omegle」が注目されているようです。


リリース時期は「Omegle」が2009年5月で、「ChatPad」が2009年7月ですので

「Omegle」のほうが先にリリースされたサービスになります。


そのためか、一部の方は、弊社が「Omegle」のアイデアを真似したのではないかと

推測されているようですので、本日は誤解のないように事実関係を書かせていただきます。


弊社では、2007年8月12日時点で、ランダムな相手と1対1のチャットができる

AjaxとCometを使ったチャットシステムのプロトタイプを完成させています。

もちろん、このときはサービス名は決まっておらず、デザインも施されていません。

スクリーンコピーはこちらをご覧ください。

当時は動くものまで作っておきながら、諸般の事情からプロジェクトを中断しました。


それから約2年後のつい先日、海外のチャットサービス「Omegle」の存在を知ったことが

中断していたプロジェクトのことを思い出すきっかけになりました。


「Omegle」を知った当時、試用してみたところ、最初の発言で性別を聞いてくる外国人や

広告を貼り付けて居なくなるスパム業者ばかりで、かなり荒れていました。

何回か試しましたが、会話が成立したことは1度もなかったので

「Omegle」の利用者が多いのを見て、日本でも流行るだろうという安易な発想で

プロジェクトを再開したというわけではないです。


ChatPad」をリリースするに至った経緯については、プレスリリースから転載しておきます。


●はじめに

インターネット黎明期にチャットサービスは盛り上がりを見せていましたがそれから十数年が経過した今となっては風前の灯となっています。

近年のコミュニケーション系Webサービスはといえば「非同期コミュニケーション」と「ゆるいつながり」のなかで「自分語り」や「独り言」をするSNSやミニブログが人気を集めています。

本来、コミュニケーションには少なからず摩擦を伴うはずであり、チャットサービスはかつて自分とは異なる年代や職業、あるいは異なった趣味や価値観を持った他者と話すことで新たな知見を得ることができる絶好の機会であったはずです。

人間関係の希薄化はインターネット上だけに限らず、現実社会でも進行しており自分と異なる世界で生きている他者と知り合う機会は益々少なくなってきています。

この度、モノリスでは、1クリックで見知らぬ誰かとチャットを楽しめるWebサービスを提供することで十年数前に我々がチャットを初めて使ったときに感じた「リアルタイムならではの臨場感」と見知らぬ誰かと対峙する「良い意味で摩擦があるつながり」の有用性を再び世に問いたいと考え「ChatPad(チャットパッド)」のベータ版をリリースいたしました。

ChatPad(チャットパッド)」を機会に、ユーザー間で新しい交流が生まれることを願っています。そして、より多くの方にチャットサービスの素晴らしさを再評価していただければと考えています。